ホンモノはコレだ! 2010/06/01
Bagel State of Mind〜心はベーグルの街に〜 前編
プレーン、シナモンレーズン、オニオン、ガーリック、ポピーシード、セサミといったトラディショナルなベーグル。オニオン&ガーリックなどの組み合わせや全部入ったエヴリシング。さらに、ブルーベリー、クランベリーなどのドライフルーツが練り込まれたもの。アシアゴチーズをのせて焼き上げた香ばしいもの、ピリっと辛いハラペーニョ&チェダー、、、ベーグル自体の種類だけでも驚くほどのバラエティがある。さらに何を塗るのか、はさむのか?トーストするのかしないのか?塗るものは、バターなのかクリームチーズか。食べ方だって無限のバリエーションがある。
中でも「トーストした熱々のシナモンレーズン・ベーグルにバター」というのは、ニューヨーカーに人気の朝食メニュー。香り高いシナモンにちょっぴり甘酸っぱいレーズンの味。トーストすることでより香ばしくなり、とろ〜りと溶けるバターととっても良く合う。
クリームチーズを塗るのも朝食系だ。その種類も、スカリオン(長ネギ)クリームチーズ、サン・ドライド(Sun Dried)トマト、スモークサーモンの小さなかけらが入ったロックススプレッド(Lox Spread)など色々。ストロベリー・クリームチーズや胡桃(くるみ)の入ったウォルナッツ&ハニーなどのおやつ系もいい。クリームチーズの代わりに低カロリーのトーフ(豆腐)・スプレッドの種類も豊富になった。
それらを中にべったり塗りつけるのか、塗りながら食べるのか?

ということで、ニューヨーカーが3人集まったら、男も女もベーグルの話で2時間はもつ。そして、ベーグルをどこで買うかという話題になると、これはもう戦いに近い。
「私はここのベーグルが最高だと思う」
「マジ?あそこのは柔らかすぎてダメだよ。こっちの店の方がいいよ。」
誰もが自分の「お気に入りベーグルショップ」を持っている。
ニューヨーカーにとってのベーグル、日本人にとっての「ラーメン」みたいな存在かも知れない。

<ベーグルの効率的な保存方法と調理>

ところで、ベーグルは焼きたてを食べるに越したことはないのだが、数週間経っても焼きたてと同じくらい美味しく食べるコツがある。基本は、買って来たら硬くならないうちにフリーザーバッグに入れて冷凍保存する。遅くとも2〜3日以内に冷凍庫へ入れること。以下、好みによって方法を選ぼう。

方法1)横半分にスライスしてから冷凍し、食べる前に室温に戻しトーストする。
方法2)スライスすることで水分が逃げるのを嫌うのであれば、切らずにそのまま冷凍。食べる時は電子レンジで20-30秒間解凍し、横半分に切る。そしてトーストする。
方法3)そのまま冷凍。食べる前の晩に出してゆっくり解凍し、半分に切ってトーストして食べる。
方法4)そのまま冷凍し、食べる時に電子レンジで解凍・加熱。ほかほかの状態のまま食べるか、横半分に切って具材を挟んで食べる。
そのままの形で食べるのも良いが、横半分に切ってトーストしたベーグルに何かをトッピングして食すのが基本。熱々に焼けた表面のパリッとした感じとドウの粘りが融合する食感がたまらなくおいしい。日本ではトーストせずに食べることも多いが、ひと手間かけるだけで素晴らしくおいしくなる。未経験の方は、ぜひ試して欲しい。

<日本でもニューヨーク式ベーグルを入手できる!>

前編では、ニューヨークのお土産としてベーグルを日本に持って帰る方法をレポートしたが、日本においてもベーグルの急速な認知拡大に伴い、本場ニューヨーク仕込みのベーグルを出すお店が増えてきた。
以下にR.NYがオススメするベーグルショップを紹介する。

MARUICHI BAGEL(マルイチ・ベーグル)

MARUICHI BAGEL(マルイチ・ベーグル) 日本のベーグル好きを唸らせる超有名店。2009年4月、代々木上原から白金高輪に店舗移転。白を基調とした、シンプルでこじんまりとしたお店。看板は出ていないが、とても入りやすい雰囲気だ。前編でも紹介したニューヨークの名店「エッサ・ベーグル(Ess-a-Bagel)」の製法を踏襲している。エッサ・ベーグルとは違った独自の原料選別をしているとのことだが、素材自体のおいしさがしっかり感じられる、日本で最高峰のベーグル。大きく、ズッシリとしたマルイチのそれは、日本のほかのものとは一線を画している。本場のベーグルを味わうことができる数少ない店だ。また、スプレッドの種類も豊富で、その場で山盛りのトッピングをしてくれる。人気店なので平日でも行列が絶えず、サンド系を頼むなら早めに来店すべし。店員さんも、とてもハキハキとしていて気持ちの良い対応をしてくれる。トッピングに迷っても優しく的確なアドバイスを貰えるから、慣れていなくても安心して頼める。 なお、通信販売、予約、取り置きなどは行っていない。

〒108-0072 東京都港区白金1−15−22
営業日:水曜日〜日曜日
営業時間:11 : 00 - 18 : 00
8:00よりベーグルのみ販売。(サンドの具は11時から)

BAGEL STANDARD(ベーグル・スタンダード)

Ess-a-Bagel (エッサ・ベーグル) 今年3月19日に、東京 中目黒にオープンしたばかり。
こちらのベーグルは、ニューヨークの名店「Kossar’s Bialys(コッサーズ ビアリーズ 前編参照)」仕込み。お客さんが3人も入ればお店がいっぱいという、とても小さな店舗ながら、お洒落な外観。晴れた日にはお店の入口にあるベンチでくつろぎながらベーグルを頬張るのも良い感じだ。
ベーグルの種類は、プレーン、セサミ、シナモンレーズンなどのトラディショナルなものが主体。焼きあがったばかりのベーグルは、特にトッピングなどせずとも、外はパリッと中はギュッと目の詰まった、ニューヨークのベーグル特有の食感でとてもおいしい。日本的な「キレイ」すぎない、本場のベーグルの味へのこだわりと敬意を感じることができ、ニューヨーカーも納得の逸品だろう。そのためか、開店時から既に外国人の来店が多いようだ。
なお、通信販売、予約、取り置きなどは行っていない。

〒153-0061 東京都目黒区中目黒2−8−19 宮島ビル1F
営業日:水曜日〜日曜日
営業時間:11 : 00 - 19 : 00 (1日の予定数量が終了したら閉店)


和洋中韓…何を食べても安全でおいしい日本であるが、日本的にアレンジされたものも多い。ベーグルにおいても同じことが言えそうだ。
日本的にアレンジされたベーグルの良さもあるが、伝統の上に築かれた「本場の味」を知って損をすることは無いだろう。国際化する現代社会では、海外の人達と接点を持つことも増えてきた。そんな時代において、海外の「ホンモノの食文化」を体験し受け入れた経験は、相手との距離をグッと縮めてくれるはずだ。
だから、ニューヨークに行くことがあれば、是非ともベーグルを試してほしい。
そうすれば、ニューヨーカーとの会話が弾むことは間違いない。