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ホンモノはコレだ!  2010/07/27
ホンモノはコレだ!ホットドッグは“Fast & Hot!”
ホットドッグは“Fast & Hot!”
(掲載日時 2010年08月04日 17時00分)
アメリカは、国民一人あたり60本/年もホットドッグを食べるお国柄。それだけに「ホットドッグ」への思い入れも強い。今回の「ホンモノはコレだ!」では、ホットドッグの歴史や元ホットドッグ早食いチャンピオン「タケル コバヤシ(小林尊)」の語る日米のホットドッグの違い、生活の中での位置づけなどをレポートする。
(Text by Megumi Sato,R.NY Photo by Romi Uchikawa)
ニューヨークの街角でよく見かけるベンダー。ベンダーといっても自動販売機ではなく、キオスクやクレープの移動販売のように人が売っている屋台だ。実は、ニューヨークには自動販売機がほとんどなく、ベンダーがその代わりである。
そのベンダーのオヤジと、「ホットドッグください」「何をトッピングするかい?」「マスタードとサワークラウトで!」などとやり取りをしていくうちに、自分がニューヨークに同化していくのを感じる。

さて、ニューヨークは全米で最もホットドッグを食べる街の座を、常にロサンゼルスと競っているが、それには理由がある。
まず、ホットドッグは19世紀、ニューヨークに来たドイツ移民の手によって誕生したのだが、それは移民たちがランチタイムもそこそこに、時間を惜しんで働いていたことが関係するようだ。彼らは、火を通した状態で売られていたソーセージをさっと茹でるかグリルして、バン(細長いパン)でつまみあげて、そのまま口に入れたのだった。お皿も要らず、片手で食べられる。そう!このお手軽感は、今もニューヨークという街のスタイルにフィットしている。街の至る所にホットドッグ・ベンダーがあり、お昼を食べ損なったビジネスマンがブリーフケースを片手にパクっとやっている。皿にのせる時間も場所もないから、食べながら歩く。ニューヨークのスピード感そのものの、究極のファーストフード(fast food)なのだ。

<ホットドッグの歴史と由来>
ネイサンズ・フェイマスの看板 そもそも「ソーセージ」を「ドッグ」と呼ぶようになったのは、19世紀の初め頃のドイツである。当時、フランクフルトのお肉屋さんが「ダックスフント」または「リトルドッグ」という名前のソーセージを発売したのがルーツと言われている。細長い形状がダックスフントに似ている、という訳だ。「ホットドッグ」という言葉が使われ出したのもこの頃だ。「熱いソーセージ」という意味だから、厳密に言うとパンに挟んでいなくてもホットドッグである。
では、今の「ホットドッグ」の起源はというと、ドイツからの移民が大量に流入した19世紀半ばのニューヨーク、マンハッタンのダウンタウンだ。移民たちは屋台でソーセージとロールパン、サワークラウトなどを売り始めた。しかし、その頃はまだソーセージとパンは別々に売られていた。それを「バン(Buns)」と呼ばれる細長いパンで挟んだことから、アメリカのホットドッグの歴史は始まる。
最初にドッグをパンで挟んだ「ホットドッグ」の店を出したのは、肉屋のチャールズ・フェルトマンで、ニューヨーク郊外のビーチタウン、コニーアイランドというのが定説だ。もともと彼は、手作りのパイをワゴンに乗せてビーチ沿いの宿屋やビアホールに売り歩いていたが、客から「サンドイッチも売ってほしい」という要望があり、温かいソーセージをパンに挟んで売ることを思いついた。1867年のことである。ほどなく、彼はホットドッグ・スタンドの成功で富をつかみ、ホテルやレストランなどを展開したのだった。(ちなみに、今のアメリカのホットドッグはビーフが主流だが、当時はドイツ式でポークだった。)
その約50年後、フェルトマンの下で働いていた同じドイツ移民のネイサン・ハンドワーカーが、1916年に自分の店「ネイサンズ(NATHAN’S)」をオープンした。この時、フェルトマンのホットドッグの半額で売り出して人気をつかんだと伝えられている。
この「ネイサンズ」は、今では全米で200店舗のフランチャイズ・チェーンを展開する「NATHAN’S FAMOUS(ネイサンズ・フェイマス)」。ホットドッグ界のキングとして100年近く君臨し続けている。また、1916年の開店と同時に、アメリカ独立記念日の「ホットドッグ早食いコンテスト」を始めている。さすがニューヨーカーと言うべきか、当時からマーケティング戦略に長けていたようだ。今では「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」として、全米にテレビ中継されるほどの人気イベントになっている。
ネイサンズ・フェイマスの店内実はニューヨーク以外にも、アメリカにはホットドッグ発祥の地がある。ニューヨークから少し遅れて1890年、ミズーリ州セントルイスのドイツ移民が、まったく別のきっかけでホットドッグをパンに挟んだ。アントワン・フォイヒトハンガーは、屋台で熱いソーセージ(ドッグ)を売る際に客に白い手袋を貸していた。熱いソーセージで手をやけどしないようにという気遣いである。しかし、多くの客がその手袋を返さず持ち帰ってしまうため、手袋代でビジネスは赤字になってしまった。そこでミセス・フォイヒトハンガーがパンに挟んで売ることを提案。義理の兄弟がパン屋さんだったため、ソーセージのサイズに合う細長いパンを製造してもらうことができ、これを「レッドホット red hot」というネーミングで売り出した。
“レッドホット”というのは、ものすごく熱いという表現だが、「最新で超人気」という意味でも使われる。そもそも「ホットドッグ」という名前自体、
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