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Now!ニューヨーク!
「Now! ニューヨーク!」は、ニューヨークの“いま”を取り上げ、その出来事の背景を掘り下げていく、少しためになるニューヨーク情報です。

最新情報ホイットニー・ヒューストン、故郷に帰る

(掲載日時 2012年02月16日 13時12分)
環境・エコ
ロサンゼルスで2月11日(土)に亡くなったホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の遺体が、故郷のニュージャージー州ニューアークに戻って来た。ニューアークはニューヨークの川向うで、電車で20−30分だから東京人から見て川崎や市川、松戸といった感覚だ。広いアメリカ国土でこれほど近いのだから、ホイットニー・ヒューストンはニューヨーカーにとっても地元のアーティストという感覚である。
当然ニューヨークではホイットニーの訃報が伝えられた直後から、多くの地元FM局が彼女の曲をプレイし続けた。R&Bステーションとして有名なKISS-FMでは、コールライン(電話によるリクエスト受付)を開設。多くのリスナーがホイットニーへの思いをぶつけ、家族へ向けたお悔やみの言葉を伝えた。
ブラックミュージックの殿堂「アポロシアター」も、ファサードの電光掲示板に追悼メッセージを掲げた。ここはホイットニーのビデオ「Greatest Love Of All」が撮影されたことでも知られるが、12日(日)の朝には多くの地元ニューヨーカーたちが花やキャンドルを手向けた。筆者もこの日アポロシアターを訪れたが、教会の帰りの家族連れやツーリストが多く立ち寄っていた。彼らは「ホイットニーの歌を聞く度に、幼い頃や家族との思い出が蘇ってくる。」「まるで家族を亡くしたような気持ちだ。」「今日は1日中彼女の歌をかけて過ごすよ。」「後年はドラッグ問題などもあったが、人間は完全な生き物ではない。ネガティブな一面が素晴らしい音楽を曇らせるものではない。二度と生まれて来ないポップクイーンとして私達の中にずっと生き続けると思う。」と口々に語ってくれた。

そして奇しくも翌日の12日(日)夜に開かれたグラミーでは、多くのアーティストがホイットニーの死に弔意を表し、ジェニファー・ハドソンが「I Will Always Love You」を歌うなどして世界的な追悼が行われた。しかし、家族や地元の関係者にとって本当の弔いはまだまだこれからである。
そのひとつの理由は彼女の死因にある。検死によると直接の死因は浴槽での溺死だと報じられているが、溺死する原因が疑われる薬物検査の結果は1ヶ月以上先にならないと分からないという。また、地元での葬儀は今週末に予定されている。2月14日(日本時間 2月15日)の発表では、2月18日(土)にニューアークのニューホープ・バプティスト教会(New Hope Baptist Church)でとり行われる予定だという。ここはホイットニーが少女時代にゴスペルを歌って過ごした教会だ。
この葬儀は家族と関係者だけが参列するということだが、ホイットニーのお母さんはゴスペル歌手として知られるシシー・ヒューストン、従妹はディオンヌ・ワーウィックである。そして関係者の中には親しかったチャカ・カーン、ケリー・プライス、そしてジェニファー・ハドソンなどの名前も挙がっている。そうそうたるシンガーたちが素晴らしいゴスペルで追悼することだろう。一方、同じ週末にはやはり地元のアリーナ「プルデンシャル・センター」で一般のファンを集めての追悼式の計画が伝えられたが、こちらはまだ続報がない。
48歳という早すぎる死に、今は誰もがショックを受け悲しみに暮れているが、彼女の死の直前には破産寸前だというニュースもあった。色々と大きな問題を抱えている状態だっただけに、これから遺産相続や版権継承などの内輪モメが起こるかも知れない。2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンは親族との確執の噂だけでなく、主治医の裁判などネガティブな話題が今だに続いてしまっている。こうしたゴシップが死後も続いてしまうのはアメリカの偉大なアーティストの宿命かもしれないが、せめてホイットニーの1人娘である18歳のボビー・クリスティーナさん(お父さんはホイットニーの元夫ボビー・ブラウン)は、スキャンダルに巻き込まれることなく無事に成長して欲しいと願うばかりである。

2012年のスーパーボウルは2月5日 Giants vs Patriots

(掲載日時 2012年02月03日 10時15分)
環境・エコ
今年のスーパーボウルは、2月5日(日)にインディアナポリスで行われる。「スーパーボウル」はアメリカン・フットボールの全米ナンバーワンを決めるゲームだ。日本のプロ野球でいう日本シリーズのようなもので、しかも一発勝負。何よりアメリカで最も人気のあるスポーツだから、シーズン中も試合のある週末はフットボールの話題で持ちきりだったりする。ちなみに、アメリカ人にとって「フットボール」といえば「アメリカン・フットボール」のことであって、決してサッカーではない。
当然、スーパーボウルの日は全米がお祭り騒ぎになるのだが、この試合をテレビで見る人はおよそ1億人だと言われている。視聴率で言えば、過去最高で49%。どんなに悪くても40%を割ることは今では考えられない。
さて、今年は「ニューヨーク・ジャイアンツ(Giants)」対「ニューイングランド・ペイトリオッツ(Patriots)」の対戦だ。両チームの本拠地は、どちらもアメリカ北東部にあってご近所感覚である。甲子園での決勝戦が同じ地方の高校の対戦になったような感覚で、北東部の人たちの盛り上がりはひとしおだ。実は、2008年(2007年シーズン)も同じカードでジャイアンツが勝ったことがあるため、ニューヨーカーたちは既に今年も勝ったかのように鼻息が荒い。そして勝利の瞬間を見るために、今ビッグスクリーンTVが売れまくっているという。
さて、この大画面のテレビで見るのは試合だけではない。ハーフタイムショーも最高に豪華だが、高視聴率を見込んだCMも半端ない。まず、ハーフタイムショーは超スーパースターが出演するのが恒例で、過去にはマイケル・ジャクソンやローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーンなど大御所ミュージシャンはもれなく出ている。そして今年のショーは「マドンナ」だ。
一方、CMの方は各社が競って新作をぶつけてくる。それが毎年ニュースになるのだが、今年はついに30秒CMのお値段が、1回$4million (およそ3億円)の新記録となった。ただ、この値段がご祝儀価格なのかというと、そうでもないようだ。こうしたCMはツイッターやyoutubeなどでどんどん拡散されるから、その分の付加価値を考えると妥当だという。単純計算だと、1億人以上が視聴するから1人3円/回以下。場合によっては1円以下になるかも知れない。また近年は、企業がスーパーボウルの前にCMをネット上に「自己リーク」して話題作りに励んでいる。今年もやはりそうした動きがあるのだが、特に話題になっているのはHONDAだ。80年代の映画「フェリスはある朝突然に」のパロディで、テレビでは見ることができないロングバージョンをネットにアップしている。こうしてしっかりアクセスを稼いでいるようだ。
一方、家庭でのスーパーボウル観戦パーティーはもはやアメリカの「文化」。昨年も紹介したが、どこの家でも飲み物を持ち寄り、フードは出前かテイクアウトと相場は決まっている。メインアイテムはピザと手羽先(チキンウィング)だ。データによるとピザを食べる人が61%、手羽先を食べる人が63%。手羽先の方がちょっと多いようだ。この手羽先のほとんどは「バッファロー・ウィング」と言って、揚げたあとに甘くてピリカラのソースを絡めたもの。ここ10年ほどの間にすごい勢いで普及してきた。ピザハットなどの宅配ピザ大手では、ピザとセットでバッファロー・ウィングを強力プロモーション中だ。
一方、スーパーボウルに出場するチームの地元の州知事もプロモーションに余念がない。州知事どうしで「賭け」をするのだ。ジャイアンツが負けたらその地元のニューヨーク州知事は、ニューヨーク名物の「ダイナソー・バーベキュー」とジュニアズの「チーズケーキ」をチャリティー団体に贈る。逆にペイトリオッツが負けたら、マサチューセッツ州知事が名物のリーガルシーフードの「シーフード・ディナー」とブリガムズの「アイスクリーム」を贈るのだ。つまり、この盛り上がりに便乗して観光PRもやっているわけだ。ちなみに、「ニューイングランド」はアメリカ最北東部の6州を合わせた総称で、ペイトリオッツの本拠地はマサチューセッツ州フォックスボロだ。そして、ジャイアンツの本拠地は、実はニューヨークのお隣のニュージャージー州だったりする。
ともかく、スーパーボウルが開催される日は、アメリカ文化がてんこ盛りの真冬の独立記念日のような1日となる。スーパーボウルは365分の1日であるが、文化的にも経済的にもアメリカを支える大きなイベントなのである。

アメリカのティーンは車に興味がない?

(掲載日時 2012年01月30日 12時11分)
環境・エコ
アメリカのティーンは車が欲しくないのだろうか?2008年のミシガン大学の調査によると、自動車の免許を持っている16才は全体の31%しかいなかった。25年前の1983年には46%だったのに比べると大きく減っている。そして、17才では69%から50%に、18才では80%から65%、19才でも87%から75%と軒並み減っている。この数年でさらに減っていることも容易に推測できる状況だ。
ご存知の方も多いだろうが、アメリカでは16才になると自動車の運転免許を取得することができるようになる。だから、映画やドラマの中で高校生が車通学をしているシーンが当たり前のように出てくる。80年代には、学校をさぼってパパのフェラーリを乗り回す青春映画「フェリスはある朝突然に」が、大ヒットして社会現象になったりもした。いわば高校生にとって自動車の免許を取得することは、日本の若者が成人してお酒が飲めるようになったことを喜ぶのと同じようなものなのだ。そして何より、自動車は今もアメリカの基幹産業であり、「アメリカ=車社会」という自負が精神的支柱でもあることは紛れもない事実だ。
そういった事情もあり、今回の調査結果は多くのアメリカ人にとってショッキングなものだった。今の大人たちは、自分が10代の頃は車が欲しくてたまらなかったし、実際に喜んで乗り回していたのだから。また、大都市に住むニューヨーク市民も同様に驚きを隠せなかった。確かにマンハッタンは以前から日本の都市部と同様に、地下鉄やタクシーなどの公共交通機関が発達しており、車がなくても生活に支障は無い。しかし、これはマンハッタンという非常に狭くて特殊なエリアに限られている。ニューヨークといっても一歩郊外に出ると車なしでは非常に不便だから、他所と同じで車の免許証を持ち、自宅の車を運転できるようになって初めて「僕も一人前になった!」と感じた大人たちが多いのだ。
では、なぜこんなにもティーンの免許取得率が減ってしまったのだろうか。最大の理由は、ネットが普及したことで外出する機会が減ったからだ、と分析されている。今のティーンは、車を運転することよりも、iPhoneやiPadなどのガジェット(電子機器)を触りたいのだという。また、facebookなどのソーシャル・ネットワークに費やす時間が極端に増え、運転免許証を取って親の車を借りてまで遊びに行く必要性を感じていないようだ。大半のティーンは車が運転できなくても自分が未熟だとはあまり考えなくなり、車への興味も薄れつつあるといえる。
当然、自動車業界はこの調査結果を非常に重く受け止めている。GMの重役は「ティーンが欲しがる車を作ることが非常に重要だ。そして彼らは、安全で、リーズナブルな価格、ハイテクガジェットに対応、環境に優しい、ということを求めている。」とコメントしている。
確かにGMの重役の言うような対応は自動車業界にとっては不可欠だろう。以前のアメリカでは燃費が悪かろうが「デカくてカッコいい(イカツイ)」が評価の主流であった。それが、若年層において車自体への興味が薄れてきているというのだからタダ事ではない。そして、エコロジー意識の向上や不景気、ソーシャル・ネットワークを介した情報のシェアなどもあって、車を持つならコンパクトで効率の良いことを求め始めた。結果的には日本やヨーロッパに近い生活様式や思想に変化してきていると言えそうだ。
ともあれ、今後のアメリカの自動車業界にとって、若者の興味を車に向けていくのは至難の業だろう。さらには「アメリカ=車社会」という従来の常識を維持し続けることさえも難しい状況になってきたようだ。

野田秀樹、「芸術の冬」のニューヨークに登場

(掲載日時 2012年01月17日 21時56分)
環境・エコ
ニューヨークは新年になってから、日中の最高気温が0度を超えるかどうかの寒い日が続いている。ホリデーシーズンを過ごした大勢のツーリストが帰った後のニューヨークだが、実は今は芸術の秋ならぬ「芸術の冬」なのだ。まず、毎年この時期に全米の劇場関係者やパフォーマーが集まる「APAP」というコンベンションがヒルトンホテルを中心に開催される。エージェントやプロデューサー達が、街中で展開されるショーケースを見ながら商談をくり広げるのだ。また、こうしたVIPが集まるこの時期を狙ったシアターイベントもある。「UNDER THE RADAR」というフェスティバルは、オフブロードウェイ劇場として名高いパブリックシアターと、日本文化の発信拠点であるジャパンソサエティ、前衛劇場として知られるラ・ママなどのコラボレーションで、世界中から集められた作品が集中的に上演される。既に今年も10日間に渡ってミュージカルや演劇など、気鋭の16作品が上演された。
その中でジャパンソサエティがフィーチャーしたのは、日本演劇界の天才、野田秀樹の「THE BEE」である。原作は筒井康隆の短編「毟りあい(むしりあい)」。舞台の脚本は、野田秀樹がイギリス人の脚本家コリン・ティーバンと共に英語で執筆。出演する4人の俳優のうち3人はイギリス人だが、残る一人は野田秀樹自身だ。2006年、ロンドンでの初演が絶賛され、2007年の日本公演では数々の賞を受賞。今回もニューヨーク・タイムズなどのレビューで高い評価を得ている。
ストーリーは、脱獄犯に妻子を人質にとられたサラリーマンが、逆に脱獄犯の妻子を人質にとって立てこもり、互いが果てのない復讐合戦をくり広げる、というものだ。
開演前の幕の無いシンプルなステージには、中央にレトロなテレビのようなオブジェが設置されており、これから繰り広げられる物語の中心がお茶の間であることが分かる。開演に先だって流れていた日本の60〜70年代を連想する歌謡曲が突然止むと、いきなり男達がドヤドヤとステージに現れ、サラリーマンの「井戸」を取り囲む。妻子が誘拐されたことに丸1日気づかずに帰宅した井戸とテレビレポーター、警部らとの会話はスピーディーかつ軽妙でユーモラス。筒井康隆特有の、危機的状況を超越したドライな笑いの世界が全編を通して展開されていく。ところが、平和を愛する小市民として生きていた井戸は、やがて自分自身も知らなかった暴力的な本性に陶酔してしまう。芝居のテンポは急激にスローダウンし、最後にはその暴力が日常にとって代わってしまう。
ニューヨーク・タイムズのレビューでは、その変化を現出させる脚本と演出が素晴らしいと絶賛されていたが、同時にサラリーマンの井戸を演じる「女優(Actress)」も素晴らしい。そう、主役の男を女優が演じているのである。キャサリン・ハンターという、英国のオリビエ賞を受賞しているベテランだ。小市民から犯罪者への「変態」を見事な演技と肉体表現で演じ、観客の目を釘付けにする。逆に井戸が陵辱する脱獄犯の妻を演じるのが野田秀樹。男が女を演じることで、華やかさのない歪んだエロティシズムが溢れ出してくる。こうした男女の逆転も含め、芝居の至る所に2重構造の仕掛けがちりばめられ、観客は見事に井戸の歪んだ感情と精神のスパイラルの中に取り込まれてしまうのだ。
ところが、取り込まれた途端に芝居はあっけなく終わり、満員の観客は零下のニューヨークの街に放り出される。彼等の表情には感動とか絶賛とかそういう言葉では片付けられない、複雑な心情が浮かんでいるように見えた。人間の本性としての暴力が自分の中にも存在し、自分の日常をどれほど支配しているかを考えずにはいられない、そういう作品なのだ。野田秀樹はこの作品に関して、9.11からイラク戦争への報復の連鎖からインスピレーションを得たとコメントしているが、記者が感じたのは19〜20世紀前半まで戦争を繰り返した日本人としても、自分たちの民族の歴史を見つめるヒントになるのでは?ということだった。
「THE BEE」は、1月15日(日)までの10公演を大成功のうちに終えた。この後、ロンドン、香港とまわり、同じキャストでの東京公演(2012年2月24日〜3月11日 水天宮ピット)、さらに日本人キャスト(宮沢りえ他)での全国公演が続く。※詳細はNODAMAP参照

(text by Megumi Sato photo by Romi Uchikawa)

ようやくクリスマスツリーが撤去されるNY

(掲載日時 2012年01月10日 16時53分)
環境・エコ
ニューヨークの新年のスタートは早い。日本のように三が日も松の内もなくて、通常は1月2日が仕事始めだ。今年は1日が日曜日だったため2日が振替休日になって、ほとんどの会社は3日から営業開始。ニューヨーク証券取引所も3日からオープンした。
アメリカの年末というのは、11月下旬の感謝祭に始まり、クリスマスでピークを迎え、年越しのカウントダウンで締める、という流れだ。だから、1月1日が楽しいホリデーシーズンの締めくくり、夏休みが終わる8月31日だと思えば分かりやすいかも知れない。ニューイヤーズ・イブをタイムズスクエアで迎えようと大挙集結していた観光客も、この週末にはめっきり減ってニューヨークは素顔に戻っている。だが、この時期のマンハッタンを歩くとやたらと目につくものがある。街中の歩道に役目を終えたクリスマスツリーがゴロゴロ転がっているのだ。しかし、むやみやたらと捨てられているのではない。
毎年、生木のツリーを買って我が家に飾るニューヨーカーだが、ほとんどの家庭ではクリスマスが終わってもそのままにしている。日本のようにさっさと片付けてしまうわけではない。年明けと共に終わるホリデーシーズンを満喫してからぼちぼち片付け始めるのだ。これに合わせてツリーのリサイクルが1月3日から13日に行なわれている。このリサイクルに出すためには、ライトや星などの飾りを全て取り去り、ビニール袋には入れずにそのまま歩道の端(車道側)に置くことになっているから、先のような光景が見られるのだ。
ともあれ、約1ヶ月もの楽しいホリデーシーズンを一緒に過ごしたツリーを片付けるのはちょっと寂しいものだが、このツリーを外に出すのがこれまた結構な大仕事なのだ。自分の背丈ほどもある大きな木だったりするとかなり重いし、パリパリに乾燥して針のようになった葉先が刺さって痛い。運んでいる間に葉や枝などがどんどん落ちて、廊下や階段、エレベーターにも散らかってしまって掃除も大変だったりする。
こうしてお父さんたちが苦労して歩道に置いたツリーは、清掃車がピックアップ。細かく砕かれたマルチ(細かい木屑)になって腐葉土の材料になるのだ。そして、公園などに撒いてリサイクルするというわけだ。また、1月7日・8日の週末は、セントラルパークなど市内の公園にツリーを持って行くと、その場で砕いたマルチにしてくれる「マルチフェスト」も開催された。日本風に言えば、「鏡開き」か「お焚き上げ」みたいなものだ。持ち帰ったマルチは自宅のバックヤード(庭)に撒いたり観葉植物の鉢に入れたりする。ちなみにロックフェラーセンターの巨大ツリーは1月6日まで飾られていたが、このツリーも同じようにリサイクルされる。毎年大量のツリーが消費されるわけだが、役目を終えたツリーを燃やさずにできるだけエコに処分するのがニューヨークなのだ。

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