Now!ニューヨーク!
「Now! ニューヨーク!」は、ニューヨークの“いま”を取り上げ、その出来事の背景を掘り下げていく、少しためになるニューヨーク情報です。

タイムズスクエアのカウントダウンは落とし玉?

(掲載日時 2011年12月31日 20時18分)
環境・エコ
時差のため日本より14時間遅れのニューヨーク、2012年へまさに秒読み状態だ。31日夜には100万人がタイムズスクエアのカウントダウンに集まる予定だが、これをテレビで見る人は世界で10億人とも言われる。
これほど注目を集めるカウントダウンだから、各局は競ってスペシャルゲストやパフォーマンスを企画。スクエア内数カ所に特設ステージが作られ、毎年多くのセレブリティが出演する。今年のメンツは、Lady Gaga, Justin Bieber, Pitbull, Hot Chelle Rae, Florence + The Machine, Gym Class Heroes, Nicki Minaj, Taio Cruz, Tony Bennett, Drake, Jessie J, Blake Shelton, Cee Lo Green, the Rootsなど、アメリカ版紅白歌合戦の様相だ。
ところで、日本では「タイムズスクエアのカウントダウン」という紹介のされ方をするが、実はニューヨーカーは別の呼び方をしている。「ボール・ドロップ」だ。直訳すると「落とし玉」だが、お金が貰える訳ではない。言葉通り、大晦日の23時59分になるとワン・タイムズスクエア・ビルのてっぺんに設置されたド派手なニューイヤーズ・ボールが徐々にポールを降り始め、0時ピッタリに6メートルほど下まで落ち切る。その瞬間、周囲の高層ビルから紙吹雪が舞うのだ。
タイムズスクエアでカウントダウンが始まったのは1904年。当時完成したばかりのニューヨーク・タイムズのビルの前で、最初は年明けと同時に花火をあげていた。ところが、何かヒット企画を!ということで1907年に考えられたのが、タイムボールを落とすというイベントだった。そもそもタイムボールというのは、19世紀イギリスで港湾に停泊している船に時刻を知らせるために使われていたもので、高い塔などの屋根にポールを建て、定時になるとポールの上から下まで球をするすると落として時計代わりにしていたのである。イギリスでは午後1時、アメリカでは正午にドロップしていた。また、横浜や神戸にもタイムボールがあったようだ。
タイムズスクエアの初代のボールは、当時の他のタイムボールと同じく鉄とウールで作られ、直径1.5メートル。25ワットの電球が100個ついていた。このボール・ドロップの演出は目論見通りニューヨーク、いやアメリカのニューイヤーズイブの名物となり、アメリカ人は自宅でもバーでもテレビをつけてボール・ドロップを見ながらカウントダウンをするのが習慣となった。ボールも時代とともに様変わりして現在は6代目。80年代にはリンゴの形の赤い球を落としていたこともあったが、現在は直径3.7メートル、およそ2700個の3角形のクリスタルとおよそ1万個のカラフルなLED電球がちりばめられている。
さて、ボールを落とすためのスイッチを押すのはブルームバーグ市長の仕事だが、必ずセレブリティーのアシスタントが一人つく。今年のアシスタントはニューヨーク生まれの「LADY GAGA」だ。録画での紅白出場の半日後には全米が注目することになる。日本は世界に先駆けていち早く年明けを迎えるが、アメリカの新年のカウントダウンはさらに半日以上後である。facebookやtwitterなどで海外の友達がいると、時差や距離を感じることだろう。
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