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今年デビュー15周年を迎えた「山崎まさよし」さん。
10月27日にはオリジナルアルバム「HOBO's MUSIC」が発売されました。「優しさ」「切なさ」「男らしさ」心に染みる歌声とともに、男性の様々な日常の側面をリアルに切り取った名曲の数々。
そんな等身大の男性像を浮き彫りにする山崎さんが語る、音楽やニューヨーク。そして、R.NY世代への心強いメッセージも。
R.NY)デビュー15周年、そしてNewアルバムのリリースおめでとうございます。
山崎)ありがとうございます。
R.NY)今回の作品は15周年ということで、区切り的な意味合いもあるのでしょうか?
山崎)そうですね。僕もそうですが、スタッフもひとしおだと思いますし、何よりファンの方に感謝の気持ちを伝えたいですね。
R.NY)アルバム制作でこだわったところはありますか?
山崎)まず、外部のスタジオはほとんど使ってないですね。自宅のスタジオでエンジニアと二人で、ということが多かったです。スケジュール的にも恵まれていたのもあって、うちで色々試しながら作れました。今はデジタル機器がすごく充実していて、「このプラグインを試してみたいな」とか。そうやってじっくり作っていったモノを集めると、自ずとアルバムになるだろうということで。だから曲順も出来上がってから決めています。
R.NY)アルバムタイトルに「HOBO(ホーボー)」という言葉が使われていますが。
山崎)「HOBO」というのは、アメリカの「渡り鳥(労働者)」「根無し草」「ボヘミアン」「路上生活者」「ホームレス」といったサブカルチャーを表す言葉ですね。
僕自身、何か特別な教育を受けて音楽を始めたわけではなく、言ってみれば「ポッと出」なもんで。でも、僕の音楽はストリートからだと思っていますし、そういった音楽も好みますし、自分自身もこれといった方法論を持ってやってきたわけではないんです。つまり、行き当たりばったりでやってきた。そういった僕の音楽を集めたってことで。
R.NY)今回のジャケットは写真ではなくイラストですが、こちらのイラストを選ばれた理由は?
山崎)過去の写真とか色々な案があったんですが、その中でこれが一番アルバム自体を「言い当てているな」と。ちょっと福袋感もありますし。「なんやろ?」という気持ちにもなる。
そもそも、音楽の流通方法が「CD」というより「配信」という文化になっている今は、「ジャケットが」ということでもないですよね。だから、こういう(イメージ優先の写真よりも中身を言い当てている)のが正しい形なのではないかと思います。
写真のためにスタジオに入って撮ってはみたものの、という気がして。こういう方が「宝物」という感じがすると思ったんですよね。
R.NY)では、次に11月からのツアーについてお聞きしたいと思います。11月から4月まで、全国を回られる予定ですね。
山崎)はい。全部で40公演ほどあります。こんなご時世にこれだけ回れること、もはやそれ自体が有り難くもあり、楽しみです。
R.NY)今回のツアーの見どころを教えてください。
山崎)今回のツアーは、「弾き語り」なんです。つまり「一人」です。その分、自由度は増しますが、音を出さなければ無音です。だから「どうしよう…」という感じ。弾き語りは5年ぶりなんですね。
R.NY)無音は埋めるのですか?
山崎)いや、無音は無音のままでね、事故にならない程度に押し進めて行こうと思っています。逆にバンドの場合は、なかなか流れが止められないんですよね。でも一人だと、この曲じゃないなぁ、と思ったら入れ替えることもできるんです。だから、曲順はある程度は決めているものの、ココはこの歌じゃなくてこれがいいかな、とか、スペシャルでもう一曲足すこともできます。
R.NY)お客さんとの距離が近い分、その反応を見てという感じですか?
山崎)そうですね。前のお客さんが泣いていたら、「♪泣かないで〜」って歌えるかも知れない。実際はそんなことは無いでしょうけどね(笑)。バンドの場合は音も大きいですし、お客さんを突き放すこともあるわけです。弾き語りの場合は、どちらかというと「入っていく感」があります。もちろん、「突き放す」こともあると思いますが、お客さんとの距離感を計れる分、色んな事ができますね。極めてパーソナルなライブなので、聴こえ方だったり入り方とかも違いますね。
R.NY)聴く側としても、その辺りが今回のライブの楽しみ方になりそうですね。
ところで、これまでのライブで面白かった出来事などあれば教えてください。